- 日本酒
佐々木酒造株式会社
「聚楽第」跡地の南に位置する酒造りの伝統を守り続ける蔵元
明治26年(1893年)創業。
酒蔵は、かつて豊臣秀吉の邸宅であった「聚楽第」跡地のちょうど南の端に位置しています。
この一帯は出水という地名が残されているように、良質で豊富な地下水に恵まれたところで、古くから酒造りや豆腐、生麩など水に関する産業が盛んな地域でした。
当蔵では、千利休が茶の湯にも使ったといわれる「銀明水」と同じ水脈の地下水を仕込み水に使用し、洛中における酒造りの伝統を守り続けています。
日本酒は日本民族のすばらしい遺産です。
お米を使い精白と麹で、いろいろな種類のお酒を造るというのは、日本人が世界に誇るべき伝統技術です。
京都は建都千二百年の都、脈々と今に引き継がれている伝統工芸、染と織、茶道、京菓子、それに京料理と酒。
その歴史の流れのなかで、小さな蔵ながらこれからも本物という確かなものにこだわりを持って、誠実な酒造りを続けていきたいと思います。
佐々木酒造の特徴
洛中伝承
「洛中伝承」とは、洛中における酒造りの伝統を守り続ける当蔵の、創業以来の精神を凝縮したものであります。
当蔵では、この洛中での酒造りの伝統を、今後ともひたむきに継承してまいりたく考えております。
【洛中について】
天正19年(1591)、関白秀吉は荒廃後の京の新しい町づくりに着手し、京の町全体を囲むように、御土居といわれる土塁の壁を作った。
御土居の内側が洛中、外側は洛外と区分けし、数カ所の関所を設けて洛外から入ってくる者を検分した。
京都の町中で「荒神口」「粟田口」「丹波口」など、「口」のつく地名は関所のあった名残で、それらを繋ぎあわせた円でかつての洛中の規模を確認することができる。その洛中の中でも上京は地下水の良さから、水が命である茶室や酒蔵が密集していたが、生産高が増え、東への運搬上の利便さで洛外の伏見に移り次第に企業化していった。
杜氏 田中豊人
日本酒は、お米と水と麹と酵母それぞれが調和して生まれます。
並行複醗酵という素晴らしい日本古来の伝統によって、杜氏は麹や酵母が健全に育つようにお手伝いをする、という気持ちでお酒造りをしています。
現在までに受け継ぎ培った経験に加えて、新しい技術を積極的に取り入れながら、更なる品質向上を目指し続けてまいります。
蔵元のこだわり
-
京都産米
私たちは、「地酒」というからには地元の米を使って造りたいという気持ちから、出来るだけ京都産米を使うように心がけています。
なかでも、京都を代表する酒造好適米「祝」で造った純米吟醸酒は、京料理に合ったふくよかで上品な後味の良い仕上がりでご好評いただいています。
-
銀明水
酒蔵は、かつて豊臣秀吉の邸宅であった「聚楽第」跡地のちょうど南の端に位置しています。
この一帯は出水という地名が残されているように、良質で豊富な地下水に恵まれたところで、古くから酒造りや豆腐、生麩など水に関する産業が盛んな地域でした。
千利休が茶の湯にも使ったといわれる「銀明水」と同じ水脈の地下水を汲み上げ、現在でも仕込み水に使用しています。
-
吟醸酵母・京の琴
産業技術総合研究所、京都市産業技術研究所と弊社の共同で開発した、吟醸酵母「京の琴」。
従来の吟醸酵母よりもフルーティーな香りが高く、まろやかな味わいに仕上がることで、弊社の主力酵母として使用しています。
お酒紹介
佐々木酒造のお酒の一部を紹介します。
-
聚楽第 純米吟醸 720ml
-
聚楽第 大吟醸 エクストラプレミアム 720ml
-
聚楽第 純米大吟醸 レボリューション・ネオ 720ml
-
平安四神 ブルー 吟醸酒 720ml
-
古都 特別純米 720ml
蔵探訪・アクセス
〒602-8152 京都府京都市上京区日暮通椹木町下ル北伊勢屋町727
個人様・団体様問わず、酒蔵見学の受け入れは致しておりません。
【佐々木酒造小売部(佐々木酒造内)のご案内】
各種日本酒を試飲していただくことができます。
ご希望の方は係りの者にお申し付けください。
営業時間:10:00~17:00
休日:日・祝日・お盆・年末年始(土曜日営業)
- 車・バイク・自転車を運転される方の試飲はご遠慮いただいています。