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株式会社右田本店
右田本店の特徴
1602年創業
代表銘柄の「宗味」は、初代の「右田右京亮隆正(法号:恩誉宗味)」が、益田の清らかな湧水と実り豊かな風土に着目し、関ケ原の戦い直後の1602年に造り始めたと云われています。以来、400年以上の長きに渡り、益田の庶民に愛され続けてきました。
また当時、七尾城主である益田氏が国替えをしたため、城主不在となり、町は衰退の危機にありました。その際、町の繁栄を取り戻すべく立ち上がったのが、初代の「恩誉宗味」です。近在から物資と顧客を集めて「宗味市」を始め、これが益田経済の生命線となり、長く昭和初期まで続きました。その後も皆様に喜んで頂けるお酒を造り続けて現在に至ります。
これまでも、これからも、右田本店は、益田の伝統や歴史、文化と共に、今後も皆様に愛される日本酒を造り続けていく所存です。
蔵元のこだわり
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私たちの酒造り
酒は、「米」「水」「自然」そして「人」からうまれてきます。
酒は生き物。蔵人は酒造期の間、寝食を共にし、心を一つに酒造に励みます。
湯気が濛々と立つ立つ早朝、活気付く蔵。杜氏の指示の下、手際よく動く蔵人。
絶え間無い作業が続きます。「ああ、あの蔵で醸した酒なんだなぁ」なんて一杯傾けていただけたら幸いです。
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精米・蒸米
酒造りは玄米を精米し、洗って水に浸す(浸漬)事から始まります。
十分に水分を吸った酒米を「甑(こしき)」と呼ばれる大きな蒸籠に入れて、高温の蒸気で一気に蒸しあげます。麹
蒸米に麹菌を植えて麹を作ります。
麹は酒母・もろみに入れて米のデンプンを糖化していく役割を果たします。酒母(もと)
酒母は、蒸米・水・麹に酵母を加えたもので、もろみの醗酵を促す酵母を大量に培養したもの。
日本酒造りには良い酵母が大量に必要ですから、文字通りまさに「酒の母」と言えますね。仕込み
ここで日本酒造りの特徴である三段階に分けて仕込みをする「段仕込み」が行われます。
一日目は「初添え」。翌日は仕込みはお休み。
酵母はゆっくりと増えていきますが、これを「踊り」といいます。
三日目に二回目の仕込み「仲添え」をし、四日目に三回目の仕込み「留添え」をして仕込みは完了します。
段仕込みは、雑菌の繁殖を抑えつつ酵母の増殖を促し、もろみの温度管理を
やり易くするための独得の方法なのです。もろみ
いよいよ、この酒母に麹、蒸し米、水を加えてもろみを仕込みます。
お米が融けて、麹の力によってデンプンが糖分に変わり(糖化)、 さらにこの糖分が酵母の力でアルコールに変わる(醗酵)という2つの作用が同時に進行して(並行複醗酵)次第にアルコール度数が高くなります。
この液体を醪(もろみ)と言い、普通酒は約20日間、 吟醸酒は約1ヶ月間で醗酵を終えます。新酒誕生
醗酵を終えたもろみは、圧搾機で搾られ、酒と酒粕に分けられます。
搾りたての新酒は、ろ過、加熱(火入れ)され、そして貯蔵されます。
また製成後、一切加熱処理をしないお酒を「生酒」といい、製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、出荷の際に加熱処理するお酒を「生貯蔵酒」といいます。
精米から、並行複醗酵、段仕込みというとても複雑な工程を経て、約60日間をかけて日本酒は誕生するのです。
お酒紹介
右田本店のお酒の一部を紹介します。
蔵見学・アクセス
〒698-0005 島根県益田市本町3番30号
蔵見学は主に酒造期(11月~3月)に受け付けております。
見学ご希望の方は事前にご予約が必要です。
多くの人に日本酒を楽しんでほしい
日本酒には様々な種類が存在しています。フルーツのような華やかな香りを持つ吟醸酒、本来のお米のうまみを持つ純米酒、搾りたてそのままの新鮮さを持つ生原酒、熟成させてまろやかで深い味わいを持つ熟成酒。
それぞれが、特徴的な味わいを持っています。その個性的なお酒をいかに美味しく飲んでいただけることができるか。ということを追及して、皆様に発信していくことができればと考えております。
目指す日本酒は
自然と杯が進むお酒を。「飲みやすい」「旨味がある」「余韻を楽しめる」という三位一体の日本酒をめざして酒造りに取り組んでいます。