港区芝で日本酒と焼酎の販売、お酒と一緒に雑貨や本を売っています。

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日の丸醸造ひのまるじょうぞう

秋田県横手市増田町増田字七日町114-2

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日の丸醸造 外観

日の丸醸造株式会社

日の丸本社前(明治中期)

日の丸本社前(明治中期)

日の丸醸造 文庫蔵 二階欅(けやき)の小屋梁

文庫蔵 二階欅(けやき)の小屋梁

日の丸醸造 酒造蔵 入口

酒造蔵 入口

日の丸醸造 麹

日の丸醸造 製麹

製麹

日の丸醸造 仕込みタンク

仕込みタンク

「日の丸」と「まんさくの花」

弊社の社名でもある「日の丸」は秋田藩主・佐竹公の紋所「五本骨の扇に丸印(日の丸・月丸)」に因んで命名されたと伝えられており、明治40年に商標登録済の日本で誰一無二の酒銘です。古くから地元に愛され続けています。

「まんさくの花」の銘柄は昭和56年にNHKの朝の連続テレビ小説「まんさくの花」が秋田県横手市を舞台に放映されたのを機に誕生しました。

きれいで優しい酒質を目指した当ブランドは現在でもなお珍しいひらがなの墨文字をラベルに採用しています。先駆的で極めて斬新なラベルは、現在では日の丸醸造の代表銘柄として定着しています。
「まんさくの花」は挑戦のお酒として、変わらぬおいしさを求める傍ら、多種多様な酒米や酵母の酒造りを続けてきました。これからも日本酒の愉しさを追求するブランドとして様々な商品にチャレンジして参ります。

「まんさくの花」と「日の丸」

「まんさくの花」と「日の丸」

日の丸醸造 蒸し釜

蒸し釜

日の丸醸造の歴史

日の丸醸造は現在増田町に誰一残る酒蔵です。元禄2年(1689年)に山形県から来た沓澤甚兵衛が創業しました。当時は「もがみや」の屋号を名乗ります。大正2年には日英大博覧会にて一等金牌を受賞しました。

その後、沓澤源一郎氏が引き継ぎ経営手腕を発揮し、一時は東北一の醸造高を誇るまでに成長しました。しかし、第二次世界大戦中に発令された企業整備令により転廃の余儀なきに至り廃業します。経営権は羽後銀行(現北都銀行)を経て、静岡の東洋醸造(株)(現旭化成)に移ります。

昭和23年(1948年)静岡県出身の佐藤光男が経営権を譲受し裸一貫から300年の伝統を復活させました。

文庫蔵

文庫蔵(弊社の内蔵は文庫蔵と呼ばれています)は明治41年(1908年)に建築されました。間口三間半、奥行六間半であり、蔵前および蔵の背面とも鞘で覆われています。装飾に関しては土蔵全体が黒漆喰で仕上げられ土扉と冠木は磨き仕上げが施されています。正面の土扉には格子と亀甲の組子の鞘飾りが施されています。

文庫蔵は平成16年に床・畳の一部を補修したのみで、総漆塗りの内壁他は当時のままです。一尺間隔に並んだ青森ヒバの通し柱には漆が塗られ、柱の間の白い塗り込めの壁とが織りなす絶妙なバランスが室内を凛と引き締め、気品ある美しさを漂わせています。この通し柱は、弊社内蔵の特徴であり、一番の見どころといえます。

文庫蔵二階(非公開)は全面板の間で部材は白木のままです。モダンな造りの一階と対照的な二階は蔵の原風景を感じさせます。小屋梁には元口二尺五寸の欅(けやき)が使用され、その巨大な小屋組は圧倒的です。

現在では弊社の文庫蔵が蔵ウェディングや各種イベントの会場として使用されることもあります。

酒造蔵(非公開)は前蔵・中蔵・東蔵・大蔵・南蔵・米蔵に分かれており、明治初期に建てられた米蔵を除いて、いずれも大正初期に建てられたものです。各蔵とも杉の大木の四段重ね梁が特徴で豪雪に耐えられる堅牢な造りとなっています。

全体として東西に長い町屋造りとなっており、「町屋造りの内蔵」として平成14年(2002年)国の登録有形文化財に指定されました。

文庫蔵が建てられ百余年。蔵を守るということは実際問題として大変なことですが、次の百年に向かって大切に守って参ります。

日の丸醸造 文庫蔵 入口

文庫蔵 入口

日の丸醸造 文庫蔵 内観

文庫蔵 内観

内蔵の町に誰一残った酒蔵

江戸時代から始まり、流通の中心として、かつて県内随一の繁栄を極めた秋田県「増田町」

町の発展が最盛期を迎えた明治時代から大正時代にかけて建築された各家の内部に立ち並ぶ豪華絢爛な「内蔵」は、増田町に住む商家の栄華の象徴でした。

当時、町には五軒の酒蔵が建ち、町は光が消えないことから別名「蛍町」と呼ばれ、夜まで酒を飲んで歌い、活気にあふれかえっていたといいます。

時は昭和時代に移り、第二次世界大戦が勃発。戦後には、吉乃鉱山が閉山するなど、人材の流出が続きました。こうして徐々に時代の潮流から外れていった増田町は、今では閑散とした田舎町となってしまいました。

時は現在、増田町には新たな歴史が刻まれようとしています。平成13年より徐々に内蔵の公開が始まり、今では住人は自ら生活する傍ら、自宅の内蔵を公開しています。平成25年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、全国から観光客が訪れるようになってきました。

町の人が代々守り抜いてきた内蔵によって、今、この町は再び活気を取り戻そうとしています。

当社はこれからも内蔵の町と共に生きて参ります。



日の丸醸造の特徴

「横手」の地で醸す

横手市は雪まつりの「かまくら」で知られる、国内有数の豪雪地帯です。
冬の生活は過酷を極める反面、良い酒を造るためには最適な環境が整っています。
私達はこれからも横手の地で酒造りを続けて参ります。

東北地方には銘醸蔵が多いと言われ、全国新酒鑑評会でも東北地方の受賞率は他の地方に比べて頭一つ抜けています。

理由の一つは「気温の低さ」にあります。
雑菌も繁殖しづらい過酷な生活環境が、美しい日本酒を生み出すのです。

全国屈指の豪雪地帯である横手市は、良い酒を造るために最適な土地です。

日の丸醸造 酒蔵 外観

酒蔵 外観

日の丸醸造 契約農家

契約農家

横手市は、秋田県南部の奥羽山脈や出羽丘陵に囲まれた横手盆地の丘陵地にあり、美しい田園風景が広がる日本有数の穀倉地帯です。

山々から流れる豊富で清らかな雪解け水が、良質な酒米を育てます。当社は地元の農家と協力し、亀の尾などの希少米を含む様々な酒米の生産と酒造りに挑戦を続けています。

同様に、井戸でくみ上げる雪解け伏流水は極上の軟水です。低温長期発酵と相性が良く、まんさくの花の優しい味わいの源となります。

常に低温かつ清潔に保たれた蔵内では、お酒造りに必要な酵母菌や麹菌のみが活動し、綺麗で美しい酒が醸されます。

様々な酒米の酒造りを通じて、毎年新たな発見や愉しみがあります。私達が酒造りを心から愉しみ、お客様の心も愉しくさせる日本酒を目指してまいります。

日の丸醸造 蒸米の放冷

蒸米の放冷

蔵元のこだわり

  • 当社は、様々な酒米や酵母の酒造りに挑戦し、愉しさと美味しさを追求し続けています。
    自慢の日本酒は『妥協しない』をモットーに、1689年の創業から続く技術の継承と、意欲的な設備投資を融合させた、ハイブリッドな酒造りによって生み出されます。

    限定吸水

    吟醸造りの手法として、洗米時に全ての米を10kgずつ小分けにして洗米する「限定吸水」という伝統的な洗米方法を用いております。

    小分けにして秒単位で吸水管理し、脱水をしっかり行うことで、狙い通りの蒸しあがりに持っていくことが可能です。

    一時は洗米の合理化を目指して様々な設備を導入したものの、「小分けにして丁寧に洗う」伝統的手法が最も優れているという判断からあえて限定吸水に戻して現在に至ります。

    日の丸醸造 限定吸水

    限定吸水

    自動製麹機「ゆりかご」

    日の丸醸造 自動製麹機「ゆりかご」

    自動製麹機「ゆりかご」

    吟醸仕込みとはすなわち全てのスケールを小さくし、より丁寧で均等な品質管理を行うことに集約されると考えております。

    製麹工程においては「蓋麹(ふたこうじ)」と呼ばれる手法が最も丁寧で、麹米を数kgずつ小さな入れ物に分け、泊まりがけで品温管理を行います。

    ただこれでは蔵人の負担が大きすぎるため、これを改善するため当社専用の自動製麹機「ゆりかご」を製作。全ての作業を自動で
    行い、機械ならではの完璧な温湿度管理を実現するオーダーメイドの自動製麹機です。

    小仕込み

    仕込み工程では温度調整が可能なハイテクかつ小サイズのタンクを使用します。(3,000L~)
    中身を均等に混ぜることができ、変化を視覚や触覚ではっきりと感じることが出来ます。

    大事な事は、人の手も機械も変わらず、全ての工程で規模を小さくし、丁寧に管理すること。そして造りを心から愉しみ、探求を続ける事。

    各種数値を徹底的に分析したうえで、様々な変化を五感で感じ、経験を蓄積する。全国屈指のデータ量は、必ず将来の糧になる。
    これが当社の考える妥協しない酒造りです。

    日の丸醸造 櫂入れ

    櫂入れ

お酒紹介

日の丸醸造のお酒の一部を紹介します。

  • まんさくの花 純米大吟醸 超限定 720ml

    まんさくの花 純米大吟醸 超限定 720ml

  • まんさくの花 純米吟醸 杜氏選抜ピンクラベル 720ml

    まんさくの花 純米吟醸 杜氏選抜ピンクラベル 720ml

  • 特別純米 うまからまんさく ひやおろし 720ml

    特別純米 うまからまんさく ひやおろし 720ml

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蔵探訪・アクセス

〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字七日町114-2

【蔵見学・直売所】
国登録有形文化財「内蔵」見学料200円。
蔵元直売所にはお酒の試飲もご用意しております。

  • 事前にお問い合わせください。
  • 酒質維持のため、製造場の見学はお断りしております。

日の丸醸造 酒蔵 外観

酒蔵 外観

日の丸醸造 店舗内観

店舗 内観

日の丸醸造 文蔵蔵 入口

文蔵蔵 入口