- 日本酒
株式会社竹浪酒造店
370年を超える青森県最古の酒造
当蔵は、江戸初期・正保年間(一六四四~一六四七)に越前敦賀国から十三湊に至り、岩木川を遡って『板屋野木村』(現板柳町)で造酒を開くと『津軽 古今偉業記』に伝えられている、津軽最古の酒蔵です。 当時の板屋野木は、藩都・弘前の川港としてたいへん栄え、酒造に必要な 米・水・人に恵まれていたといいます。
以来当蔵では、実り豊かな津軽平野越しに見上げる岩木山の名を冠し、岩木山の伏流水を汲み、津軽平野の米を主原料として、米洗いから麹造り、醪、 上槽まで、一貫した手仕事で酒造りを続けてまいりました。
燗酒専心、酒本来の味を追求
燗酒は、酔い心地が柔らかく体に優しく、酒本来の味と料理の味をともに引き立てくれます。コップ酒ではなく、徳利から盃へと注ぎ交わす献酬の伝統も、忘れ去るには惜しいものです。
当蔵では、この貴重な飲酒文化を第一に考え、普通酒から純米大吟醸、生原酒に至るまで、すべて燗酒を本義として醸しております。
是非ともひと手間かけて、燗をつけてお召し上がりください。
できれば徳利やチロリを用いて湯煎してください。酒がゆっくりと対流し、冷やでは味わえない隠れた旨みが引き出され、より美味しくお召し上がりいただけます。
竹浪酒造店の特徴
「青森の変わり者」と異名をつけられながらも燗酒を追求
当蔵の酒は、全量純米酒での酒造りにこだわり、濃厚といわれる津軽の酒の中でも、とりわけボディが強く芳醇で、かつ飲み飽きない辛口に仕立てて あります。
一般的な清酒と比較して色が濃いのも特徴です。これは、酒本来の味を余すところなく残すため、色を取る処理をしていないためです。
また、蔵の中で一年間じっくり熟成させてから出荷しているので、色はいっそう濃くなっています。 当蔵では、この古酒に準じた熟成過程によって、新酒のトゲや荒々しさを和らげて、より燗酒に合ったまろやかな味わいに仕上げています。
熱燗のしかた・熱燗の入れ方
★01 湯煎で作る
手鍋に徳利の肩くらいまでの湯を沸かし、弱火にして徳利を入れ、適温になるのを待ちます。温度計を使えば確実ですが、かき混ぜると酸化が進んで風味が変わってしまうので、自然な対流に任せましょう。純米大吟醸と純米吟醸は、40 ~50 °Cのぬる燗が最適です。 特別純米酒は、50 °C以上の熱燗で。特別純米原酒は、火入れを再現するように 60°Cの熱々燗にして、ゆっくり冷ましながらお飲みください。
★02 電子レンジで作る
手軽にお燗を楽しめるのが電子レンジの良いところです。
耐熱の容器を2つ用意し、それぞれに90mlずつ入れて電子レンジに入れます。
時間は500~600Wで一合(180ml)あたりおよそ1分が目安です。
2つのお酒を、温めた徳利や片口にゆっくり移し、お燗をお楽しみください。
(2つに分けてから一つにまとめることで温度ムラ無くたのしむことができます)
★03 平盃のすすめ
熱燗を飲むとき、もしご用意できるなら「平盃」(ひらはい)で飲んでみてください。平盃はお皿のような盃で、口の中全体にお酒が広がることで味わいを存分に楽しむことができます。また、平盃でもおちょこでも、お酒を注ぐときは静かにゆっくりが基本です。焦らずゆっくりとした時間をお楽しみください。
蔵元のこだわり
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生産者の想い
一般的に日本酒は新酒のうちに消費されることが多いイメージがあります。
しかし、弊社のお酒は熟成に力点を置いています。
熟成によりバラバラだった味わいがまとまり、旨味やまろ味を内包するようになるからです。熟成酒だからこそ、合わせる料理は和洋中を問わない幅広さと奥深さを持つようになります。そして、熟成酒をより美味しく召し上がっていただくため、弊社では熱燗をおすすめしております。
あたためるという一手間はありますが、その一手間で日本酒に対する世界観は大きく広がるでしょう。
あたためることで開く味。
思っていたより熱かった、ぬるかったというのも味わいの一つです。
熱々だったお酒が会話の途中少し冷めてしまったなんていうことも。
燗冷ましもおすすめする飲み方の一つです。
時間経過や温度によって味わいが変化する弊社のお酒をぜひご賞味ください。
お酒紹介
竹浪酒造店のお酒の一部を紹介します。
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岩木正宗 奥津軽 純米大吟醸 720ml
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七郎兵衛 純米吟醸 山田錦 720ml
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七郎兵衛 純米吟醸 吟風 720ml
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岩木正宗 立佞武多 (素戔嗚尊ラベル)特別純米酒 720ml
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岩木正宗 立佞武多 (かぐやラベル)特別純米酒 720ml
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岩木正宗 特別純米酒 華吹雪 720ml
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