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千年一酒造株式会社
手造りのうまい酒造りを守り続けている蔵元
北淡路の東浦町は手を伸ばせば、そこに大阪湾が広がり、そこに住む人は新鮮な 魚と新鮮な山の幸で旨い地酒に舌づつみを打つ。
その地酒を造り続けて140余年、大震災で大打撃を受けながらも、蔵の一部を建て直し、宮水と同質の鐘軌山の山水と最良の米と杜氏達の手の温もりを感じる麹とで漁師の町に良く似合うスッキリとした旨い酒を造りたいと日々努力しております。
★全国新酒鑑評会 金賞受賞
2000、2001、2011、2012、2015年度全国新酒鑑評会にて金賞受賞。
2015年度 金賞受賞
2012年度 金賞受賞
2011年度 金賞受賞
千年一酒造の特徴
手造りのうまい酒造り
★一麹・ニ酛・三造り
人と自然の恵みに感謝し酒造りの原点をふまえ手造りのうまい酒造りを守り続けています。
★手造りの条件(日本酒造組合中央会自主基準)
- 甑(こしき)で米を蒸す。
- 麹蓋(または箱)で製麹する。
- 生もと系または速醸系酒母で醪(もろみ)を仕込む。
酒造工程
★1.精米
米を削って白心の比率を上げる作業。
玄米の胚芽と外層部のタンパク質・脂肪などを除去します。
精米の度合いによって酒質が決まります。
米を半分以上削る大吟醸用の米は3〜4日かけてゆっくり磨きます。
★2.洗米・浸漬
米についてる糠を除去し、適度に吸水させる工程です。
蒸したとき硬すぎたり柔らかすぎたりしないように0.5%単位で吸水を調節します。
吸水率は用途によって違い、また米の品種・産地・精米歩合・水温などによって吸水時間はまちまちです。
★4.製麹
蒸米に麹菌を植え、麹カビを繁殖させたものを麹と呼びます。
麹には3つの重要な役割があります。
- 酒母や醪(もろみ)の中で蒸米を糖化する。
- 酵母に栄養素を供給する。
- 味や香りを形成する。
麹を造る上で大切なのは温度と湿度の管理です。
撹拌したり、換気したり、室温を調節したりします。
★5.酒母
水と蒸米と米麹を混ぜ合わせ、その中で純粋な酵母を育てたものです。酵母は糖をとってアルコールを生成する微生物。
この酵母を空気中の雑菌から守るために、酒母では多量の乳酸を必要とします。
★6.醪(もろみ)
酒母に、麹(こうじ)、水、蒸した米を仕込んだ、日本酒になる前の発酵中のものを「もろみ」といいます。
日本酒のもろみは、仕込んで1日ほど経過すると仕込んだ水がすべて蒸米に吸収されてしまい、軟らかい固体となります。
最初、固体状だったもろみは、麹のはたらきで米のデンプンがすこしずつ分解され糖分に変わっていき、同時に酵母により糖分がアルコールに変えられます。
1ヶ月前後の発酵期間で2割ほどの未分解の酒粕を残し、あとはすっかり液体の酒に変わってしまいます。
★7.上槽
発酵して香味の整った醪(もろみ)を搾り、酒と酒粕に分ける工程を「上槽」といいます。
昔は酒袋に醪を入れ、「槽(ふね)」に詰めたり、酒袋を吊るしたりして濾していましたが、現在では機械(もろみ圧搾装置)を用いて搾るようになりました。
ただし、現在でも吟醸酒などでは酒袋に醪を入れて手作業による槽搾りも行なっています。
★8.濾過・滓引き
上槽したての清酒の浮遊して白く濁っていた固形物が沈澱したものを酒類を入れるタンクの側面の下の呑穴の上呑から上澄み部分を抜き出します。
このとき、下に残った濁った部分を滓といい、この操作を滓引きといいます。
上槽の工程で搾られたお酒は、おりを取り除く為にろ過を行います。
貯蔵中にお酒の品質を劣化させ雑味の素となる成分が取り除かれ、安定した酒質を保つようにされます。
無ろ過酒はこの工程の濾過を行わないでそのまま出荷するお酒です。
蔵元のこだわり
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創業明治8年からの伝統
昔ながらの造り酒屋と呼ぶにふさわしいたたずまいで手造りにこだわり、伝統の技を頑なに守りながら常に誠実をモットーに高品質の酒造りに精進いたしております。
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幻の酒造好適米「雄町」
幻の酒造好適米「雄町」は、岡山県建部町の佐藤さんに作ってもらっています。
苗床で稲がとても小さい頃にたった一度だけ低農薬消毒をします。
田んぼの肥料はれんげ草だけです。
他は稲の自力・水田の他力・旭川の清らかな流水と佐藤さんの努力で身体にとてもやさしい最高の有機米・雄町が生まれています。
(雄町の風・純米原酒・杯千酒・本醸造・花蔵は雄町で醸しております。)
お酒紹介
千年一酒造のお酒の一部を紹介します。
蔵探訪・アクセス
〒656-2311 兵庫県淡路市久留麻2485番地の1
酒蔵見学
山海の恵み豊かな淡路の東浦で酒造りを続けて140年、千年一酒造は、造り酒屋と呼ぶにふさわしい小さな酒蔵で昔ながらの手造りにこだわり、誠実な酒造りを続けております。
2階ミニギャラリーでは、1年を通じて古い道具等が並び、常時3~4種類のきき酒が出来ます。
また、12月中旬~3月上旬は新酒をしぼっており、その作業風景を間近に見て、しぼりたての生酒をきくことが出来ます。
【入蔵料】無料
【時間】9:30~16:00 年中無休(年末年始は休業)
【駐車場】普通10台 大型バス2台
10名様以上は事前にご予約ください。