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忠孝酒造株式会社
「泡盛文化の継承と創造」を基本理念に、泡盛の新たな可能性を追求
昭和24年沖縄本島南部の豊見城村にて大城酒造所として創業。
昭和55年忠孝酒造(株)に組織変更。
「泡盛文化の継承と創造」を基本理念に、泡盛の新たな可能性を追求しています。
2006年には弊社社員が泡盛メーカー初となる「醸造学」の博士号を取得。さらには日本醸造協会から「日本醸造協会技術賞」を受賞。
特に度数の高い「原酒」や「古酒」に力を入れ、おそらく全国でも唯一自社で陶器工場を持ち酒甕も製造、またそれに貯蔵させており泡盛にとって最高の環境づくりを目指しています。
平成23年には泡盛文化を多くの方に身近に感じてもらえるように手造り泡盛蔵を併設した「くぅーすの杜 忠孝蔵」をオープンしました。
また2019年には代表の大城勤がこれまでの泡盛業界に対する貢献が認められ「黄綬褒章」をいただきました。
これからも更なるこだわりを持って泡盛造りに情熱を傾けて、大切な伝統を築き続けます。
忠孝酒造の特徴
唯一無二の古酒づくり ― 琉球泡盛 忠孝原酒44度
★特別な酵母でつくられた泡盛
「忠孝原酒」は、沖縄県産マンゴー果実酵母から生まれた泡盛です。
この新酵母は、熟成により古酒の甘い香り(バニラ香)へと変わる成分(4-VG)を高生産する力があり通常の酵母に比べ10倍以上の4-VGを含有した泡盛(※当社比)を実現しました。
寝かせる時間の長さによって、独自の味わいを生んでくれるのも、古酒づくりの愉しみのひとつです。
常識破りな特別な泡盛 ― 忠孝よっかこうじ(四日麹)43度
★【常識破り1】手間暇をかけた麹造り
2日間(約48時間)から2倍の4日間(約96時間)へ
★【常識破り2】胞子を出さない麹造り
黒麹菌を使っての白い麹造り
★【常識破り3】古式泡盛製法「シー汁浸漬法」
昭和30年代後半から姿を消した泡盛製造行程の1つ
★【常識破り4】度数を感じさせない甘みある新酒43度
高度酒でありながら、洋梨のようなフルーティーで華やかな香りと甘味
「忠孝よっかこうじ」はその先人の技術と、新たな製造技術が融合されたプレミアムな製法となりました。
通常の麹
忠孝よっかこうじの麹
オリジナルの焼き物 ― 琉球城焼
琉球城焼―りゅうきゅうぐすくやき
「琉球城焼(りゅうきゅうぐすくやき)」は、琉球王朝時代に東南アジアから伝来した、釉薬を使わずに焼き上げる南蛮荒焼と、現会長である大城繁が独自の研究から得た技法を組み合わせて生み出した、唯一無二の焼き物です。
自社で窯をもち、土づくりから焼成までをすべて行うのは、沖縄県内に47ある泡盛メーカーの中で初の取り組みでした。
焼き上がった琉球城焼は、軽く叩くとキンキンと、まるで金属のような美しい音が響きます。
密閉性が高いため、お酒を漏らさず、陶器の上質なミネラル分がお酒に溶け出して熟成を促進させ、良質な古酒を育てます。
また、薪の炎によって浮かび上がる模様を「窯変(ようへん)」と言い、この模様は一つとして同じものがありません。
熟成のときを楽しみに待つお客さまのために、永く耐え、より美しく、成熟していくものにしたい。
時間と手間をかけて甕をつくり続けるのは、お酒は、一家で育て、受け継ぐものであってほしいと願う、「家酒家宝」の信条があるからこそ。
蔵元のこだわり
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温故知新の発想で、昔の泡盛製造を再現
日本の蒸留酒の原点としての泡盛、また沖縄が世界に誇る黒麹菌など、先人が泡盛造りに果たした役割はあまりに大きい。
その偉業に対して忠孝酒造は温故知新の発想で、琉球王朝時代の地釜甑(じがまこしき)による米蒸し、忠孝窯製作の甕仕込み、 沖縄本島では唯一の地釜蒸留など昔の泡盛製造を再現しております。
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琉球城焼(りゅうきゅうぐすくやき)の製作
現会長の大城繁が泡盛業界初の試みとして古酒甕製作に取り組んだ事業です。
最良の古酒甕は焼締めによる甕で、上薬(うわぐすり)を一切使いません。忠孝窯では、すべての古酒甕、酒器を焼締めで製品化しています。
すべて手造り、また炎の文様である窯変(ようへん)もひとつとして同じものは生まれません。
また忠孝酒造では、琉球王朝時代から伝わる、子や孫に五十年、百年古酒を伝える「家酒家宝」を提唱しています。 -
壮厳な空間に漂う、くぅーすの香りとクラシック音楽
木造建築としては、首里城に次ぐスケール。外観からは想像がつかない空間です。
一升瓶換算で2万5千本貯蔵のタンクが18本、合計45万本分の古酒と、5升甕、一斗甕が合計約800個が並んでいます。忠孝酒造にとっては自慢の施設ですが、同時に神聖な場所でもあります。
酒蔵を見学された方より「ほのかに漂う古酒香と木の香り、そしてクラシック音楽が旅の思い出のひとこまになった」とのお便りが増えています。
蔵探訪・アクセス
〒901-0232 沖縄県豊見城市字伊良波556-2
酒蔵見学
『くぅーすの杜 忠孝蔵』は、昔ながらの手造り泡盛工場やたくさんの古酒が眠る古酒蔵、甕造りを手掛ける忠孝窯など泡盛の歴史や文化が楽しく学べる酒蔵見学施設です。
ご見学は事前にご予約ください。
【時間】9:00~17:30
【休館日】木曜日・1月1日元日
【駐車場】収容台数50台(無料)
施設紹介
1.ギャラリー
忠孝酒造の歴史やエピソード、泡盛について、盛りだくさんの内容をDVDでご覧いただけます。
2.手造り泡盛工場
昔ながらの製造を再現した手造り工場で「泡盛の出来るまで」が学べます。
3.忠孝窯
自社窯製作の南蛮荒焼きができるまでの工程をご説明いたします。
忠孝酒造がなぜ熟成甕を手がけるのか?
そのこだわりの理由がお解り頂けます!
ロクロの実演も見学できます。
4.木造古酒蔵
沖縄県内では首里城に次ぐ高さを誇る古酒蔵。
巨大な貯蔵タンクと800個の甕の並ぶ貯蔵庫は圧巻です。
荘厳な空間に漂う木と古酒(くぅーす)の醸し出す香りに癒やされます。
5.地下貯蔵庫 ザ・オーナーズ
お客様の泡盛を申込日より5年〜最大20年まで地下貯蔵庫でクラシックを聴かせながらお預かりし、満期日に皆様にお届けいたします。
6.忠孝蔵ショップ
一点物の古酒(くぅーす)甕がずら〜り。
各種銘柄が無料で試飲できるショップはゆっくり楽しくお過ごし頂けます。