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あさ開
藤尾正彦 南部杜氏紹介
2005年度 厚生労働大臣賞「現代の名工」
南部杜氏の故郷として知られる岩手県紫波郡に生れ、18歳の時に親戚のつてを頼って千葉県の酒蔵に出稼ぎして以来、半世紀にわたって酒造りに携わる。
全国各地の蔵でその腕を磨き、1984年よりあさ開の杜氏に就任。
平成17年度に厚生労働省の「特定技能者表彰制度(現代の名工)」選出。
『酒造りは農業。手間暇を惜しんではいけない。』と語り『常に基本に忠実である事』がモットー。
蔵元のこだわり
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酒づくりの基本は「1麹、2もと(酒母)、3造り(もろみ)」
酒造りの基本は、人力であろうが、機械であろうが今も昔も変わりません。
「1麹、2もと(酒母)、3造り(もろみ)」と言う言葉があって、酒造りを左右する大きな要素になっているんですが、最初の工程である麹づくりはもっとも 気の抜けない作業で、2昼夜が勝負。温度、湿度などの環境によって変化を重ね、ひとときも休むことなく発酵の度合いを変えていきます。
たった2昼夜で全ての味に影響を与えてしまうなんて、酒はほんとうに生き物という言葉がピッタリです。
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岩手の酒を岩手の米で
基本となるのは原料の米もそうです。酒造好適米の中で、兵庫県の「山田錦」にかなう米は無いんですが、収穫量も少なく、岩手では以前は手に入れることは難しかったんです。
そこで岩手で酒に適した米を栽培しよう、と様々試験栽培した中で、長野が原産の「美山錦」を岩手で栽培することに成功しました。
その後、岩手で開発した米、独自の酵母による酒が出来ないかと、研究を重ね、その願いが8年越しで実を結んだのが、岩手県産酒造好適米「吟ぎんが」です。
50%まで丹念に精白して爽やかな香りと軽快な飲み口が特徴で、大変好評をいただいています。これからは「山田錦」を超える米・酒造りが目標になります。
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日本酒は楽しく、美味しく
最近は、若い世代で日本酒を楽しむ人が減っていますが、もっと多くの人においしい日本酒の味を知ってもらいたいと思っています。日本酒は一般的に、次の日に残りやすいとか、酔いやすいといわれてますが、適度に飲めば健康によいものですし、最近ではお肌に良いと、女性に注目されていますよね。
あさ開では、純米酒をベースとした「和のリキュール」を数種類造っておりますが、若い方のみならず年配の女性にも好まれる味など、多様化するニーズにお応えしていきたいと思っています。
ぜひ、食事や、会話を楽しみながら、お酒の味も楽しんで欲しいですね。
お酒紹介
あさ開のお酒の一部を紹介します。
蔵探訪・アクセス
〒020-0828 岩手県盛岡市大慈寺町10番34号
酒蔵見学
あさ開では、伝統の手づくり工程と近代工程の2つを併せ持つ酒蔵です。その酒蔵を無料で見学でき、酒造りを学ぶことができます。
ご見学は事前にご予約ください。
【時間】9:00~16:00(受付15:30 通常期間)
【休館日】不定休
【駐車場】大型バス3~5台・普通車約30台(無料)
見学コース
1.昭和旭蔵
昭和63年完成。白壁に黒瓦という純和風の仕込蔵で都市景観賞受賞。
「手造り工程」と、新鋭設備による「近代工程」がご覧いただけます。
2.製品工場
搾りたてのお酒や貯蔵しているお酒を、ビン詰・ラベリングなど、製品になる最終段階の工程が見学できます。日によって容量の違うお酒がビン詰めされております。
3.地酒博物館
お酒の無料試飲が出来る他、季節商品やその場でビン詰をするお酒、限定のお酒、酒の肴にピッタリの岩手県産珍味、酒器など取り揃えております。きっとあなたに合うお酒が見つかるでしょう。