『フクヒカリ』
タイトルはお米の品種です。この「フクヒカリ」、食用がメインですが、愛媛の山丹正宗のラインナップに、この米で醸した純米酒があります。
お米の素朴な味わいが感じられる、個性のはっきりしたお酒です。
先週、中華をあてに飲んだのですが、料理の濃い味に負ける事なく良いバランスを保っていました。
フクヒカリ
1977年に福井県で育成されたお米です。
コシヒカリに匹敵する食味で、コシヒカリ系の早生品種として関西市場での需要が多い。
粒がやや大きく、硬さ、外観品質、食味等の総合的なバランスが良い。
「フクヒカリ」は良食味の「コシヒカリ」を母体とした多くの育成品種のひとつで、「コシヒカリ」と「フクニシキ」が両親です。
米もサラブレッドと同様、優秀な血統が大切なんですね。
酒米と食用米
酒米の昔の有名品種、例えば雄町、亀の尾、そして現在No.1の山田錦。
現代の食用米に比べて耐病・耐倒伏性に難があり、耐肥性が改善された現代品種のように栽培すると、栄養過剰で茎が伸び過ぎてまともに実らないとのこと。
昔、灌漑も不充分な土地に育つ品種は概して丈が長い。
根も深く伸びて、この根を広く深く張りめぐらすことによって、乏しい肥料と水分を吸収する本能を持っていた。
そして、肥料や農薬も豊富にはなかったため、現代の肥料多投型の品種とは性質が全く異なっており、やせた土地に適した特性を持っていたんですね。
さて、日本以外の世界にも多種多様なお米が存在する。
色・形に明確な違いがあり、正に人種の外見と同じ。
でも、この両種で決定的に違うのは、人種は「氏より育ち」血統はそれほど重要でないということですね。
世界のお米でお酒を醸すとどんなことになるんでしょうね・・・東京都の水道水で醸してしまう、港区の酒蔵さんあたり、試してくれないかなぁ。
『おこめのはなし』サイトなどより引用させていただきました。