春の酒(石鎚酒造)
石鎚酒造さんの『春の酒』をご紹介します。
過去の投稿でも書きましたが、丁稚の故郷(本籍県)の蔵元さんです。
ご愛顧賜りますようお願い申し上げます🙇。
- 品名:石鎚 純米吟醸 春の酒
- 原料米:しずく媛(自家培養酵母使用)
- 精米歩合:50%
- 日本酒度:+4
- 酸度:1.6
- アルコール度数:16〜17度
しずく媛
丁稚の好きな酒米の一つ。県外の方には聞きなれない名前だと思います。
愛媛では昔から「松山三井(まつやまみい)」という県産米があります。
元々、食用米として開発されたのですが、なぜか酒造りに合うため準酒造好適米の扱いを受け、今でも盛んに使われています。
しかし、やはり、元々が食用米なので、収穫時期のずれや粒の大きさ等、酒造りに最適ではありませんでした。
満を持して、県の農業試験場が松山三井から開発したのがこの「しずく媛」なのです。
1999年に「松山三井」よりカルス培養を利用して変異個体を作出し、その後代から大粒系統を選抜して2007年に育成した愛媛県初の酒造好適米として作られたお米です。
特長は、松山三井に比べ『華やかな香りと旨み』が際立っています。
酒造好適米として、新潟の五百万石、長野の美山錦など有名ですが、元々は各県が独自開発したものでした。
石鎚酒造の歴史
創業は、大正9年(1920年)。越智恒次郎氏の手によって、愛媛県西条市氷見に蔵を構えました。
酒蔵の位置するこの地は、西日本最高峰『石鎚山』のふところで名水の町として呼び声の高い愛媛県西条市にあり、仕込み水にこの石鎚山系の清冽な水を使用、西条・周桑平野の穀倉地帯を控えており、酒造りに非常に適した気候、風土の中にあります。
何と蔵の敷地内に複数の井戸があり、石鎚山の伏流水が渾々と湧き出しています。
酒蔵の長として、酒造りを司る杜氏は、現在まで備中杜氏から越智杜氏・伊方社氏の流れで過去5名の杜氏によって『石鎚』は醸され、さまざまな酒が商品となって世に生み出されました。
平成の世となり、蔵元自らが酒を醸す事を決断、研鑽を積み重ね、更に素晴らしい酒を醸されています。